作品提供:青山さん、伊藤直美(lovelayk)さん、伊藤豊さん、山口忠幸(@tayamaguchi)さん、yomahiyuさん、米倉邦彦さん(順不同)
2023年8月15日 から 2024年1月10日まで開催した
「#私の関ケ原」フォトコンテスト2023 へ
たくさんのご応募を誠にありがとうございました。
素晴らしい作品の中から選ばれた入賞作品をここに発表いたします。
関ケ原の出来事から今日までの歳月の中にそこに関わった、さまざまな人々の思いの深さには、人の数ほどあることは想像に難くありません。このコンクールに集まった写真にもそのことが読み取れます。そして、また今回、集まった写真のバリュエーションは観る者のこころを関ケ原に寄せて揺れました。いいコンクールになって来たことを実感しました。次回もますます楽しみです。
―― 浅井愼平
(写真家)
石田三成陣跡の笹尾山、決戦地、岐阜関ケ原古戦場記念館、合戦まつりなどを被写体とした作品が今年も多く見られました。そんな中、一際目を引いたのが知事賞に選ばれた作品です。力強く、ドラマティックな「関ケ原の戦い」を思わせるような空が、そこにはありました。このコンテストも回数を重ねてきたので、年々、審査が難しくなります。「古戦場らしさ」「関ケ原古戦場の魅力」をシンボリックなものだけで表現するのではなく、自由な発想と想像力で新たな視点の「関ケ原」も、ぜひ見てみたいです。来年度も楽しみにしています!
―― クリス・グレン
(ラジオDJ/関ケ原観光大使)
例年、審査では「関ケ原」に対する新たな視点を重視する傾向がありましたが、今回の知事賞「風雲急を告ぐ」は、古戦場の石碑を真正面から主題とした作品でした。青空を背景に広がる雲が関ケ原の広大さを伝え、はためく旗は清々しい風を感じさせる力強い写真です。今回も、独自の視点や一瞬を捉えた作品が多数集まりました。作者の考えや思いを重ねて鑑賞できる作品が入賞したように思います。
―― 前田真二郎
(映像作家/情報科学芸術大学院大学[IAMAS]教授)
関ケ原の写真を皆様がたくさんご応募くださったことに感謝します。今年も四季折々の関ケ原の眺めと、古戦場への憧憬を楽しむ人々の姿をとらえた力作が選ばれました。関ケ原を訪れた経験のある方々は、あの場所がこんな写真になるのか、という楽しさが感じられるでしょうし、まだ訪れていない方たちは、場所の魅力と様々な行事の様子に興味を持たれるのではないでしょうか。「地霊(ゲニウス・ロキ)」という言葉がありますが、写真撮影は、関ケ原の地から豊かなイメージを汲み取るきっかけになるはずです。
―― 光田 由里
(美術評論家)
私は、関ヶ原に訪れるとまずこの決戦地から周りを見渡します。この日は風の強い夏の昼下がり、みるみる雲が沸き立ち風雲急を告げる空模様に。しばしの間、決戦当時に想いを馳せていました。